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「パートナーがいないとしんどい」は共依存?——精神科の現場で気づいた、依存と支え合いの違い

2026 5/10
メンタルリカバリー
2026年5月20日

仕事で「共依存」という言葉に出会う機会があります。

お互いが過度に依存し合い、相手なしでは判断も行動もできなくなっている関係性のことです。支援する側がいないと不安になり、支援される側もそれを求め続ける。一見すると「仲が良い」ように見えて、実はどちらも苦しい状態です。

そういう関係を仕事の中で見ながら、ふと自分のことを考えました。

目次

「私、パートナーがいないとしんどいな」

正直に言うと、パートナーがいないと心細くなります。仕事で疲れて帰ってきたとき、話を聞いてもらえる人がいるかどうかで、同じ疲れでも重さがまったく違います。休日に一人でいると、なんとなく落ち着かない。

これって、共依存なのかな——そう思ったことがありました。

でも少し立ち止まって考えてみると、どうやら違うようです。

共依存と、相互依存の違い

共依存は、「2人で1つの浮き輪にしがみついて、お互いに身動きが取れず沈みかけている状態」に近いと思います。相手がいないと機能できない。相手の気持ちや行動に自分の状態が左右されてしまう。そういう関係です。

一方で、相互依存は違います。それぞれが自分の船に乗って自分でオールを漕いでいる。でも、しんどいときはロープを繋いで引っ張り合える。そういう関係です。

私自身を振り返ってみると、仕事は自分でやっています。趣味も、考えることも、一人でできる部分はたくさんある。でも、しんどいときにパートナーに話を聞いてもらう。それで気持ちが整理される。そういう使い方をしています。

これは、依存ではなくて、支え合いだと思いました。

「頼る」ことへの後ろめたさ

医療の現場で働いていると、「自分がしっかりしなければ」という意識が強くなりがちです。患者さんを支える立場にいる以上、自分が弱ってはいけないような気がする。誰かに頼ることへの後ろめたさを、感じている人は少なくないと思います。

でも、頼ることと、依存することは別物です。

自分の軸がありながら、しんどいときに人の力を借りる。それは弱さではなくて、自分をきちんと扱えているということだと思います。自分が倒れてしまってからでは、誰かを支えることもできません。

「しんどい」と言える関係が、長続きする

パートナーに「今日しんどかった」と言える関係は、ありがたいことだと感じています。言ったからといって、全部解決するわけではありません。でも、言葉にするだけで少し軽くなる。それだけで十分なことも多い。

「パートナーがいないとしんどい」は、共依存のサインではないと思います。それは、支え合える関係がちゃんとあるということの、証明かもしれません。

自分の中に「頼りたい」という気持ちがあっても、それを責めなくていいと思います。その気持ちを、相手に素直に伝えられているなら、それはとても健全なことです。

【免責事項】本記事は筆者の個人的な体験に基づく記録です。特定の診断・治療・法的助言を行うものではありません。心身の不調が続く場合は医療機関、職場の問題は労働相談窓口など専門機関にご相談ください。

※この記事の原型はnoteに掲載しています。

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  • 「自由にしていてください」が、一番苦手だった。
  • 「理にかなう」より「心地よい」を選ぶ。40代、働き方のシフトチェンジ。

この記事を書いた人

なぎのアバター なぎ

🐢 ナギ(作業療法士)
作業療法士18年・整体師。7年のダブルバインド環境で体重が7kg減り、転職を決意した当事者。HSP気質。「逃げることも選択肢のひとつ」と伝え続けています。

🐰 キコ(精神科看護師)
精神科看護師。働きながら通信制看護学校を卒業し校長賞を受賞。退職相談を経て部署移動を選んだ当事者。夫ナギとともに、医療職のリアルな回復・働き方を発信中。

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