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疲れた現代人に「回復の技術」を届ける | メディカルリカバリーラボ
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「最低でも60歳までは」が叶わなくなる職場で——いつ何が起きても大丈夫な「次の手」を準備したい5つのこと

2026 5/18
未分類
2026年5月14日2026年5月18日

「いまの職場は嫌いじゃない、できればこのまま続けたい、、、」

「でも最近、ベテランの人が立て続けに動かされている気がする」

「もしもの時に、自分には何ができるんだろう、、、」

こんにちは、きこです🌷

精神科で看護師をしながら、医療職の働き方について書いています。

この記事は——同じ職場の、ベテランの方から相談を受けたある日のお話から始まります。

📌 こんな方に、そっと読んでもらいたい記事です

・できれば今の職場で長く続けたい、でもどこか不安、という方

・「辞めたい」とは思っていないけれど、もしもの時の備えはしておきたい方

・職場でベテランの方の不自然な異動を見て、胸騒ぎを覚えている方

先日、同じ職場のベテランの方から、ある相談を受けました。

その方は「最低でも60歳までは働きたい」と、ずっと願ってきた方です。

そんな方に、、、ある日、突然の辞令が出ました。

納得がいかなくて、人事の方に話を聞きに行ったそうです。

返ってきたのは、こんな言葉でした。

💬 同僚から聞いた言葉

「辞令にそぐえないのなら、再就職はどうですか」

聞きながら、私は本当にぞっとしました。

これは他人事じゃない——そう思ったんです。

同じ法人にいる以上、いつか自分にも降りてくる扱いです。

二十代の人にも、三十代の人にも、私のような中堅にも。

私自身、いまの職場を続けるつもりでいました。

辞めたいわけじゃないんです。

でも、『いつ何が起きても大丈夫』な準備くらいは、ちゃんとしておかないとな——。

その夜、そう思ったんです。

目次

なぜ、ベテランの方が「動かされる側」に回ってしまうのか

① 60歳手前の「給与が逆転する」構造

多くの医療法人には、ある年齢を境に給与が一律で下がる仕組みがあります。

「役職定年」「職務給への切り替え」、、、呼び方はさまざまです。

でも、共通しているのは1つ。

長く勤めた人ほど、定年の少し前にいちばん給与が高くなるという構造です。

つまり「最低でも60歳までは」と願う数年間は——。

本人にとっては、ようやく最後の報酬を受け取る数年間。

でも法人にとっては、人件費がいちばん重い数年間なんです。

同じ時期を、立場によって正反対の意味で見ているんですよね。

② 給与の高い人を「動かす」という経営判断

給与の高いベテランを、そのまま「辞めさせる」のは難しい。

法的にも、世間体的にも、ハードルが高いからです。

だから選ばれるのは——。

「辞めさせる」ではなく、動かすというかたち。

本人の希望に反する部署への異動。

夜勤の多い病棟への配置転換。

明らかに合わない業務への配属。

そうやって、本人が自分から『もう続けられません』と言い出す状況を、静かに作っていきます。

「もしかして注意のサイン?」を見抜く4つのこと

同僚の話を聞いたあと、私はあらためて自分の職場を見回してみました。

すると——いくつかのサインが、確かに出ていたことに気づいたんです。

もしよろしければ、ご自身の職場でも一緒にチェックしてみてくださいね☺️

① 役職定年・給与逆転の制度が、自分の法人にもありますか?

まずは自分の法人の給与規程を、一度ちゃんと読んでみることです。

何歳から、どの項目が、どれくらい下がるのか。

それを、まず数字で知っておくこと。

自分がその年齢に近づいたとき、どう扱われる可能性があるかが、ぼんやり見えてきます。

② 「なぜこの人が、いま、この部署へ?」と感じる異動はありませんか?

違和感のある配置転換、というのがあります。

本人の希望と明らかに違う方向に動かされているとき。

それは、個別の判断ではないかもしれません。

構造的に「動かしたい層」へのアプローチが、もう始まっている可能性があります。

③ 説明される「理由」と、現場の感覚が噛み合っていますか?

配置転換の説明として、よく使われるのが「稼働率」「効率」という言葉です。

「稼働率が低いから」「人手が足りないから」、、、

数字を持ち出されると、本人は反論しづらいですよね。

でも、稼働率の出し方や対象期間は、伝える側が選べるもの。

実際、同僚の話で言うと、その方はチームのなかでいちばん稼働している方でした。

それでも「稼働率が低いから」という理屈は通っていたんです。

説明される理屈と、目の前にある事実が噛み合わないとき。本当の目的は、たぶん別のところにあります。

④ 面談で「再就職」「外で活躍」という言葉が出てきましたか?

これがいちばん分かりやすい、最終サインです。

本人が辞令に納得できず、人事面談に行った場面で。

「再就職はどうですか」

「外で活躍されたほうが」

こうした言葉が出てきたら、『動かしたい』というメッセージは、もう明文化されていると思ってください。

同僚の場合も、まさにこの言葉でした。

サインに気づいたあと、つい「やりがち」な3つのこと

ここまで読んで、

「あ、自分の職場にも似たサインが出てるかも、、、」

そう思ってくださった方へ。

気づいたあとに——つい、やってしまいがちなことが3つあります。

これを知っているだけでも、いざという時の動きやすさがぜんぜん違ってきます。

NG① 「気のせいだ」と、自分に言い聞かせてしまう

誰しも、現実から目をそらしたくなる瞬間があります。

「考えすぎだ」「気のせいだ」と、自分に言い聞かせて時間を稼いでしまう。

でも、胸騒ぎは、たいてい正しいんです。

違和感を覚えたその瞬間が、いちばん動きやすいタイミングだったりします。

NG② 「上司に相談する」だけで、止めてしまう

相談すること自体は、もちろん大事です。

でも、相談する相手が、自分を動かす側の人だったら——。

「次の手を考えています」と伝えてしまった瞬間、向こうの段取りはもっと加速します。

次の手の準備は、組織の外と、自分の手の中だけで進めるのが安全だと、私は思っています。

NG③ 「自分は大丈夫」と、根拠なく思ってしまう

「自分はちゃんと評価されているから、ああはならないはず」

そう思いたくなる場面って、ありますよね。

でも、これまでお話ししてきた通り——。

給与逆転や配置転換は、個人の評価とは別の論理で動いている構造です。

「自分は大丈夫」と思った時点で、備えが遅れてしまいます。

いつ何が起きても大丈夫——「次の手」を準備しておきたい5つのこと

辞めたいわけじゃない。

できれば、いまの職場で長く続けたい。

そう思っている方こそ——。

『いつ何が起きてもいい備え』を、静かに整えておくことが、結局いちばん心が楽になります。

辞める準備、ではなく——次の手を、ぼんやりとでも持っておく。

そんなイメージで読んでみてくださいね。

① 「いつか」に「次の手」を添えておく

「いつか辞めるかも」と思っているだけだと——。

いざという時、選択肢がないまま動かされる側に回ってしまいます。

でも、「もしものときは、こうする」という次の手が1つでもあると、

同じ職場で働く今日が、ふしぎと少し軽くなるんです。

辞める日付ではなく、「次の手が立ち上がる時期」を、ぼんやりでもいいから持っておくこと。

② 副業は「シフト依存型」より「自分の時間で完結する型」を1つ持つ

本業のシフトが固定だから、毎週決まった時間に入る副業が成り立っている、、、

私自身、そうやって副業を成り立たせていました。

でも本業のシフトは、いつでも変えられる側にあります。

シフトが不定期になった瞬間に、副業ごと崩れてしまう仕組みなんです。

文章・動画・スキル販売など、シフトに左右されない型の収入源を、もう1つ持っておくこと。

これが、いざという時の心の余裕に直結します。

③ 「次の手」の仕込みは、本業がいちばん落ち着いているうちに

次の手の仕込みは、本業に余裕ができてから——では遅いことが多いです。

なぜなら、本業に余裕がなくなる方向に、職場側が動かしてくるから。

本業がいちばん落ち着いているうちに、少しずつ前に進めておく。

これが、結果的にはいちばん間に合います。

④ 一律の構造に「自分は例外」を持ち込まない

「自分は周りと違って評価されているから、大丈夫」

そう思いたくなる場面って、ありますよね。

でも、給与逆転や配置転換は、個人の評価とはまったく別の論理で動いている構造です。

「自分は例外」と思った時点で、備えが遅れてしまいます。

⑤ 信頼できる同僚との「情報網」を持っておく

そして、ひとりで構えないこと。

「○○さんに辞令が出たらしいよ」

「最近、職場の方針が変わったみたい」

こうした情報を、お互いに分け合える関係を、職場のなかに持っておくこと。

同じ法人にいる人どうしのほうが、外より早く異変に気づけます。

今回、私が同僚から相談を受けられたのも——そんな関係があったからでした。

私のケース——「いつか」に、そっと次の手を添えた夜

このブログでは「医療職の働き方を整える」という視点で記事を書いています。

でも、同僚の話を聞いたあの夜は——。

もうひとつ、個人的なエッセイを、noteのほうに書きました。

制度や対策のお話ではなく、、、

ひとりの人間として、何を感じて、どう次の手の輪郭を描き直したかを残しておきたかった文章です。

もしよろしければ、合わせて読んでいただけたら嬉しいです🥹

📖 noteエッセイ

「辞令にそぐえないのなら、再就職はどうですか」——同僚の話を聞いて、自分の期限を意識した日。

同僚の言葉と、それを聞いた私自身の心の動きを、ほぼそのまま書きとめたエッセイです。

おわりに

「最低でも60歳までは」という願いが、ひと言の辞令で、ふっと覆される——。

医療の現場で、それはもう、特別なことではなくなってきました。

背景には、60歳手前の給与逆転構造と、それを動かしたい経営側の論理があります。

辞めたい人だけが、備えるわけじゃありません。

むしろ——いまの職場をできるだけ長く続けたい人ほど、次の手を持っておいたほうが、心が楽になる。

私は、そう思っています。

🌱 私たちにできること

構造に文句を言い続けることよりも——。

いつ何が起きても大丈夫なように、次の手を静かに準備しておくこと。

・「いつか」に「次の手」を添えておく
・副業の型をシフトに依存しないものに
・本業が落ち着いているうちに仕込む
・「自分は例外」を持ち込まない
・信頼できる同僚と情報を分け合う

「いつか」のとなりに、「次の手」をひとつ。

それだけで、明日からの職場が、少しだけ違って見えると思います。

同僚のあの言葉が、私にそれを教えてくれました。

この記事を読んでくださったあなたの「いつか」のとなりに——

今夜、ほんの小さな「次の手」が、そっと置かれてくれたら嬉しいです🌷

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この記事を書いた人

なぎのアバター なぎ

🐢 ナギ(作業療法士)
作業療法士18年・整体師。7年のダブルバインド環境で体重が7kg減り、転職を決意した当事者。HSP気質。「逃げることも選択肢のひとつ」と伝え続けています。

🐰 キコ(精神科看護師)
精神科看護師。働きながら通信制看護学校を卒業し校長賞を受賞。退職相談を経て部署移動を選んだ当事者。夫ナギとともに、医療職のリアルな回復・働き方を発信中。

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